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CCSは Call Connection Service の略で、リフレクターのようなものではなく、 コールサインルーティング*2
まず、CCSサーバーのモニター画面を見てみましょう。 左から2つ目のカラムが DTMFコードです。真ん中のカラム LINK が現在接続しているリフレクターです。 さらに右端の SERVER が音声・データ系とは別に接続しているCCSサーバと言うことになります。しばらく眺めているとかなりイメージできるのではと思います。
*1CCSのもう一つの大きな機能的目標は、携帯電話などのローミングに近い機能を持つことです。 つまり移動していてリピータが連続して存在する場合、(A)というリピータを経由してCCSによる接続で特定局と交信したまま、(B)のリピータ圏内に入ったとき、 一度カーチャンクすれば自動的にCCSがルートの付け替えをしてくれるというものです。 残念ながら日本においては今のところ諸問題あり実現できませんが、少しずつ各方面の理解が深まっていくことを願うばかりです。(*1以降2013/03/16追記)
さて、早速自分用のDTMFコードを取得してみましょう。
Registration page for Digital Voice Services.
上記URLにアクセスして、詳細を記入します。ターミナルコードの A~E はすべてチェックしておけばいいと思います。 なお、リピータコールという表現は、個人の持っている接続用デバイスをすべてリピータの仕組みと同様に扱っている関係上そう呼んでいるもので、 DVAP Node や DV Dongle 用のソフト DummyRepeater に設定する自分のコールサインのことです。次のページに移ったときには自分用のDTMFコードが表示されます。また、10 ユーロをPayPalで寄付することによって空いている好みの番号を頂けます。
次に、接続ツール側(ircDDBGateway)の設定ですが、2013/02/23 アップデートをインストールする(Raspberry の場合は klxupdate gateway を実行する)と、 図のように[CCS]と[Server]の項目が追加されています。
有効になっているのを確認の上、サーバーはデフォルトの[CCS004]でもいいのですが一応日本のCCSサーバー[CCS021]にして保存します。
再起動した上で相手のDTMFコードを見つけてテンキーからキー入力します。 たとえば[9999]でターミナルコードA(1.2GHz)でアクセスしている人(リピータ)は[99991]と表示されていますので、 その5桁の数字を、PTTを押しながら送信すると相手の接続しているモジュールに接続され、無線機(端末)から声が出ます。
このとき、接続された同士以外から(自分で自分をモニターしていたのですが)は交信が聞こえることはありませんでした。 ただし、交信が終了したときは必ず DTMFコード A を送り相手とのダイレクト接続を確実に切断しなければなりません。
=MEMO=
今回、「(A)DVAP Node + ircDDBGateway + ID-80」と「(B)DummyRepeater + ircDDBGateway + DV Dongle」の組み合わせで、 どちらもリフレクタやリピータに接続しない状態でテストしてみました。 ただし、ircDDBGateway は双方で動いているため、いずれも CCSサーバー(今回 CCS021)には接続しています。
(A) の ID-80 からキーボードDTMFで (B) のDTMFコードを送信します(ダイヤルする感じ)。接続されたことは CCS Live Monitor で確認できます。 また、(A) から接続された (B)側では「Linked to (A)のコールサイン」のアナウンスが流れます。 ircDDBGateway 20130315から(A)でもアナウンスされます。
*2
もう一つ、テストとして敢えて (B) を CCS004 に接続して、(A) とは違う経路にしてみました。 全く違和感なく接続します。ということは世界中に幾つかある CCS サーバは分散システムで瞬時にレプリケート(同期)していると思われます。
CCS サーバ名 | システム | 所在地 |
---|---|---|
CCS001 | 旧システム | スイス |
CCS002 | 新手順 | スイス |
CCS004 | 新手順 | スイス |
CCS005 | 新手順 | 英国 |
CCS006 | 新手順 | 米国 |
CCS010 | 新手順 | スウェーデン |
CCS017 | 新手順 | カナダ |
CCS020 | 旧システム | 米国 |
CCS021 | 新手順 | 日本 |
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