2025年8月4日月曜日

D-STAR Gateway の自動インストールスクリプト

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主な目的
D-STAR Gateway のインストールについては別途ブログに手順を記載してきましたが、それに加えて LastHeard ダッシュボードや xchange/multi_forward がストップしたときの監視プログラム(watch_xchange)など、インストールが煩雑になり、AlmaLinux にせよ、Raspberry PiOS にせよ短時間で片付けるのが難しくなってきました。

そこで、安田OMの dmonitor をインストールするときのように、一発コマンドが有れば度重なるインストール作業も楽々こなせるのではとスクリプトを作ってみました。

事前準備
AlmaLinux に関しては、USBなりにダウンロードしたインストールメディアを使用して「サーバ(GUI)」にチェックをして通常どおりインストールをすませてください。 オプション(WEBサーバなど)は必要ありません。

Raspberry PiOS に関しては、純正イメージャーで「lite版」を焼き込みます。簡易デスクトップは軽量版をスクリプト内でインストールします。

事前準備で最も大事なことは、install.ini と言うファイルをダウンロードして、D-STAR Gateway の環境に合わせて、編集しておくことです。

次のコマンドを実行すると、ホームディレクトリー(/home/USER 又は /root)へファイルが落ちます。

wget https://app.todo.vc/dstar/install.ini
もし、wget が入っていなければ sudo apt install -y wget を実行してください。

  GNU nano 7.2                                           install.ini
##############################################
#    D-STAR Gateway セットアップファイル
##############################################

### SSH PORT の変更
SSH_PORT=22
### NETWORK INTERFACE の設定
WAN_CON=eth0
WAN_IF=eth0
WAN_IP=10.0.x.xx
WAN_MASK=8
WAN_GW=10.0.x.yy
WAN_DNS=10.0.x.yy
LAN_CON=eth1
LAN_IF=eth1
LAN_IP=172.16.0.20
LAN_MASK=24
LAN_GW=172.16.0.1
### VNC の設定(passw0rdを変更してください)
VNCPASSWD=passw0rd
VIEW_ONLY=n
GEOMETRY=1280x960
DEPTH=24
### dsgwd.conf の設定
ZR_CALLSIGN=JP1xxx
ZR_ADDR=127.0.0.1
ZR_PORT=20011
ZR_SRCPORT=20100
ZR_ETHIFNAME=lo
DNS_ADDR=8.8.8.8
GW_ZRPORT=20010
MGSV_ADDR=trust.d-star.info
MGSV_PORT=30001
MGSV_LOGADDR=trust.d-star.info
MGSV_LOGPORT=30000
### xchange.conf の設定
FORWARD0=127.0.0.1:50000:dprs
FORWARD1=127.0.0.1:50001:dstatus
FORWARD2=127.0.0.1:50002:multi_forward
FORWARD3=127.0.0.1:50003:decho
HTTP_PORT_XCHNG=8081
### multi_forward の設定
MAX_TIME=0
MAX_CONNECT=0
HTTP_PORT_MLFWD=8082
### dprs.conf の設定(緯度/経度は必ず設定してください)
BEACON_LAT=00.0000
BEACON_LONG=000.0000
BEACON_INTERVAL=1200
ACCEPT_TYPE=MIX
HTTP_PORT_DPRS=8083
### decho.conf の設定(コールサインとモジュール名の間はアンダースコアに置き換える)
ECHO_SERVER=JP1xxx_A:JP1xxx_Z
### WEB Server の設定(8080などに変更したとき記述してください)
PORT=80
すべて必ず指定値を記入してください。(エラーが出ます)

このデータファイルは保存して置くと次回からコマンド実行だけで完了します。

コマンドの実行
D-STAR Gateway アプリケーションのインストール
install.ini ファイルを置いた ホームディレクトリーで実行します。(sudo は必要ありません)

curl -sSL https://app.todo.vc/dstar/install.sh | bash

LastHeard のインストール

curl -sSL https://app.todo.vc/lastheard/install.sh | bash

watch_xchange のインストール

curl -sSL https://app.todo.vc/watch_xchange/install.sh | bash

AlmaLinux か Raspberry PiOS かは、スクリプトが判断して、スクリプトを切り替えます。(両用です)

ただ現在、Raspberry版について、リポジトリーが https(SSL化)になっていないようなので、 エラーが出ます。/etc/apt/sources.list.d/jarl-GW.list の内容を https:// から http:// に変更して実行してください。 エラーの為に途中でストップしても、原因を取り除けば、再度コマンドを繰り返してもすべて上書きになるだけで支障ありません。

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