2012年11月27日火曜日

D-RATS に挑戦!! 第3弾 DVTool や WinDV とのコラボ

Back


D-RATSそのものはRATSサーバ(ref.d-rats.com)にインターネット接続することで、誰でも直ぐに参加できる。今回は、①DV DongleをDVToolで、また各種ノードを②WinDVやDVAR HotSpotで、それぞれリフレクタやリピータに接続している方向けにフロント・エンドとしてのD-RATSを紹介したいと思う。
率先して実験して戴いた各局に感謝申し上げます。
JH1BLT JF1CXH JP1LMJ
    このロゴは許可を得て使用しています。

  1. DV DongleとDVToolのデータ通信機能を使う。

    • まず、第2弾2項の新しい「Radio」設定の要領でDV Dongleに対するポートを作成する。図のようにダイアログで好みの名前(DVDongle)を付け、タイプのドロップダウンメニューから[Dongle]を選択する。
    •  この時点では、他のパラメータの設定は無いので一旦[Add]をクリックして保存する。
    • [レ]   dongle:                 []    [ ] DVDongle


    ここから次のラインまでは不要であることがその後判明しました。
       上記のように保存されたポートをもう一度[Edit]する。
      図のような、最初とは違った画面が現れるが、D-RATSのDongleというポートを実際DV Dongleが使用しているシリアルポート(COMポート)に接続に行くことになる。通常このようなポート設定はひとつのポートの二重取りとなって成功しない。たぶん、双方での開発上の約束事があるのだろう。
       従って、ここでの[Serial Port]の設定では、画面が現れたときすでに入っていたdongle:という文字を消してはいけない。DVToolの初期画面にあるCOMポートをそのまま半角英数で手入力して、[Add]をクリックする。
    • [レ]   dongle:COM8         []    [ ] DVDongle
    ここまで

       さてここで、最後の[Save]を押す前に、DVToolをリフレクタやリピータへ接続した状態にする。 この状態で、DVToolの[Data]タブを開けると、[Send]や[Send file]のボタンが使用可能になっている。
       これを確認したら、D-RATSの設定画面に戻って[Save]する。右図のように「Dongle Connected」と表示されたら成功である。もし、うまくいかなかったらDVToolの接続を確認した上で、D-RATSを再起動すればよい。それでもうまくいかなかったら設定内容をもう一度見直して欲しい。


    • 日本語での通信確認と
      そのときのDVTool Windowの様子
    •  右の図でも分かるように、本来DVToolにはメッセージング機能が備わっている。ただ残念なことに英文(ローマ字)しか扱えない。無線機もごく最近の機種以外日本語は扱えないし、また世界規模で見たとき英文で十分と言うことなのだろうと思うのだが、やはり実用上日本語は欲しい。そんな要望をD-RATSはDV Dongleをパイプとすることで実現してくれたわけである。

    Back


  2. WinDVを代表とするHotSpotを使う

    • Dongleの時と同様にポートを作成する。
    •  [Add]ボタンをクリックして出てくるダイアログで名前 (HotSpot、 WinDVなど)を入力し、[Type]でNetworkを選択する。
       [Host Address]の項目は、WinDVとD-RATSが同じPCにある場合は図のように127.0.0.1と入力し、別のPCにWinDVがある場合は、そのPCのIPアドレスを入力する。  [Port]はWinDVのデフォルトに合わせて20003と入力する。
       これはDVAR HotSpotに対するものとしても共用できる。[Add]で保存する。
       [レ]   net:127.0.0.1:20003       []    [ ] Hotspot
      となっているのを確認したら、WinDVを立ち上げ Disconnect した状態で、[Save]する。
       そののち、リフレクター・リピーターに接続するとスムーズに右図のように完了するようだ。
    • 次は、WinDV側を設定する
     メニューバーの[Tool] > [Settings] > [D-Rats]タブとたどっていく。
    Enable D-Ratsとし、Callsignを入力する。このコールサインはNode、Auth と違って拡張子は必要ない。TCP Port20003となっているのを確認の上[Close]する。
     
    =MEMO= 2016/04/01 追記
    <
     メニューバーの[View] > [Show QuickTune Panel]にチェックするとボタンが表示されます。

     メニューバーの[Tool] > [Edit QuickTune Settings]> [QT01]の[Configure]を開き、上・左図のように[REF047 D]に接続するボタンを設定します。

     次に、[Tool] > [Settings] > [Linking]タブで、図のように「[QT1]を使用して自動接続する」(上から2ヶ所)にチェックを入れておくとWinDV立ち上げ時自動的に接続します。

     手前の草色のはD-RATS JE3HCZのチャット・ウィンドウ、奥の水色のは別のPCで動いているD-RATS JE3HCZ-2のチャット・ウィンドウをリモートデスクトップで表示したものである。
     赤が送信青が受信で、最初の2行が私が送信したテスト、次の2行が返信と日本語表示のテストである。
     5行目で、別のPCのD-RATS JE3HCZ-2をたち上げ、JH1BLT局にPINGした返りが表示され、同時に立ち上げ直後のJE3HCZ-2にも1行目に表示されている。
     また、JE3HCZ-2からのテストが、別PCのJE3HCZに表示されている。つまり、今回の場合REF047 C に接続しポート20003でD-RATSをワッチしているすべての局にポーリングされたメッセージが届くと言うことである。

     これは、DVAR HotSpotにおける設定である。テストはまだ出来ていない。皆さんにも一度試して戴ければと思う。うまくいったらコメント戴ければ幸いである。
     このように、日本語でのチャットを主体に説明しているが、「Slow Speed Data」によるデータ通信は、むろんRFの無線機に接続した液晶ディスプレイなどでも表示可能である。グッドタイミングにもJR1BFJ局がこの種の表示装置を「CQ誌」12月に発表されているので是非、私も挑戦したいと思っている。

    Back


73
J E 3 H C Z @REF047 C

2012年11月23日金曜日

D-RATS に挑戦!! 第2弾 "Ratflector にアクセスしてみよう"

Back


Ratflector(ラットフレクタ)はプログラム名でいうと「d-rats_repeater」。D-STARのリピータ・ネットワークをイメージしてみると分かり易いかも知れない。ひとつのRatflectorはひとつのリピータ。そこへ山掛けで接続するとそこでのチャットやファイル交換ができる。そして2つ目、3つ目とつなぎ替える(インターネット接続なので距離は意味を持たない)ことにより、各地(世界中)の局と山掛けデータ通信できるというのが第2弾である。
    このロゴは許可を得て使用しています。

=MEMO=
Name:
Type:
Host Address:
Port:
Password:
RATJA
Network
dstar-network.no-ip.org
9000
空白

2013/03/14よりREF047の移転に伴い下記の設定内容では接続できません。新たにRatflector「RATJA」を常時稼働しましたのでテスト並びに日本語での実使用にご利用ください。 本文中の設定内容は,左記の一覧に示した内容に読み替えて設定してください。(2013/03/14 追記)
Host Address(ダイナミックDNS)が利用できないときがあります。その場合は次のアドレスを試してください。 JL3ZBS.gw.ircddb.net

  1. Ratflectorをもう少し
  2.  まず、D-RATS_Servers.pdf を見てみよう。今年9月の時点で15ヶ所存在していることがわかる。
     これらのうちRAT および RAT #2 は接続先を見ても分かるとおりD-RATSの本部(といっていいかは別として)でD-RATSをインストールすると標準で RAT に接続する。
     前回そこでのチャット操作についてのみ記したわけである。

  3. 別のRatflectorに接続するには
  4.  新規にReflector47に設置したRatflector「REF047」を使用して実際にやってみよう。「RAT2」や他の場合も全く同様である。(ただし、RAT2 はRATが存在するのでポートを9001にすることで分けている)
    • まず、メニューバーの[File]→[Preferences](または、[Alt]+ P)で設定ダイアログを開ける。
    • Radio]をクリックして[Add]ボタンで接続を追加する。
    • 追加ダイアログで右図の通り設定する。(他のRatflectorの場合ここをリストのように設定する
      Host Addressは図のように ref047.dstargateway.org でも 58.1.243.168 でも構わない。
      また、パスワードは現在使用していないので空白のままでよい。
    • Add]を押して保存すると右下図のように接続が追加される。
    • Enagledにチェックが付いていることを確認し、Sniffにもチェックをして[Add]をクリックする。
    • このとき、RATのチェックを外しておくと、[REF047]のRatflectorのみに接続することになるし、両方チェックが入っていると、自分が選択したところへだけメッセージが流れ、両方のメッセージが見えることになる。これは数が増えても同じである。

    • 接続確認と選択

    •  ここで、一度ソフトを終了して再起動する。左図のように[Event Log]タブを開けて、ConnectedとなっていたらOKである。ならないときはもう一度設定を見直して欲しい。また表示そのものがない場合はEnabledのチェックの付け忘れかも知れない。  Enabledにチェックした接続の数だけConnectingとConnectedが表示される。
       使用時の選択については、[Chat]タブの[Main]の下にあるドロップダウンメニューを開いて行う。

     ぜひRatflector REF047へ接続してみてください。お知り合いが説属されているかも知れません。メインで声をかけて時間があればプライベート・チャット(双方以外には全く見えません)に移行するなどお楽しみください。


Back


73
J E 3 H C Z @REF047 C

2012年11月22日木曜日

D-RATS に挑戦!! "まず使ってみよう"

Back


 前々から気になっていたD-RATS。先日ある方(Tさん)から肩を押されて再度挑戦してみることにした。
 D-(STAR)が逆さ(RATS)になったというD-RATSは3年ほどになる。ダン・スミス氏(KK7DS)がシステムを開発し、管理している。また、使い方に迷っているとアクティビティの高いパトリック・コナー氏(N3TSZ)がグーグルの翻訳を使いながら教えてくれる。そんなこんなでやっと私にも分かってきた次第である。

(最下部の随時追加メモも合わせてご覧ください。)
    このロゴは許可を得て使用しています。

  1. まず、おおまかに機能を見てみよう
  2. まだまだ私もこれからなので(結構奥が深い)、ざっとメニューを見てみると、
    • まず、最初のタブ[Messages]では、EmailやMemoなど6種類の形式の中から選択して文書が送信・受信・保存できる。通常のメールソフトにメッセージ形式を選択できるようにしたようなものである。
    • 次は[Chat]。最も使用頻度が高いだろう。オンラインしている局すべてにメッセージが見える[Main]タブが下部に付いているが、グループやプライベートチャットもタブを追加することによって可能である。
    • 三つ目が[Files]である。オンライン中の局と接続をすると、お互いの「D-RATS Shared」フォルダ内のファイルを送ることも、取ることもできる。
    • 右端の[Event Log]では、各局の行った行為やイベントのログが表示される。接続できたかどうかもここに表示される。

  3. ソフトをインストールする
  4. とりあえずやってみよう。  D-RATSのホームページの左ペインに説明書やソフトウェアのダウンロードメニューがある。
    • メニューには最新バージョンが「D-RATS 0.3.3 Released!」と書かれているが、パトリック氏から別のフォルダにある、さらに最新ものをダウンロードするように言われた。
       http://www.d-rats.com/download/tmp/ (2015/10 変更)
      特にWindows用のものは「d-rats-daily-04172014-installer.exe」を選択すると即インストールできる。これで終わりである。(Windows Vista、7、8、10)
      ただ、XPに関してはちょっと日本だけの特殊事情で次の手順が必要になる。
    • WindowsXPのみの手順
    •  まず、デスクトップに出来るはずの「D-RATS Shared」フォルダが出来ない。 この理由はインストーラがフォルダを作成しようとするとき「C:\Documents and Settings\yoshi\デスクトップ\D-RATS Shared」の「デスクトップ」が文字化けするのである。Vista や 7 はそこが「デスクトップ」であっても「Desktop」に置き換えられるので事故にならない。したがってこれが分かれば日本語が入らないパスにフォルダを作ればいいのである。(例:D:\D-RATS\D-RATS Sharedなど) そしてこのショートカットをデスクトップに置くなどする。
       これで、準備が出来たので設定をこの新しいフォルダに変更する。この変更の仕方は次の項目で・・・。
    • Preferencesで最低限の設定をする
    •  インストール直後の起動では、途中で「まずコールサインを設定するように」というスプラッシュが表示される。そのときは自動的に設定のダイアログが開く。その他の場合メニューバーから[File] → [Preferences]と選択すると右図のような設定画面が表示される。
       まずここでは、最低限の設定をする。[Callsign]には普通「JE3HCZ」と入れるが2台のPCで二つ使用したいときなどは、
      もう一方を「JE3HCZ-2」などと枝番をつける。さらに[Name]も設定して[Save]する。(図は目セージの設定がしてあるが不要)

       XPの場合保存する前に[Paths]の変更をする。 図は、前項の例で示したフォルダを指定している。
       なお、それ以外の2つのフォルダ、マップとロゴも下記のようになっている場合、Windows Vista以降のパスなのでD-RATS Shared 以外 のフォルダを指定する。 C:\Users\User\AppData\Roaming\D-RATS→Vista、7ではこれで正しい

       XPでの本来の指定フォルダは次の通りであるが、「フォルダ オプション」で[すべてのファイルとフォルダを表示する]に設定しないと見えない。そこで、図では全く別のフォルダを指定している。
      C:\Documents and Settings\User\Application Data\D-RATS

    =MEMO=
    その後、パトリック氏から指摘のあった推奨初期設定について追記します。(2013/1/2)
      [ALT+P]で設定ウィンドウを開く。
    1. [Preferences]にて、コールサインを確認。(前述)サインオン・サインオフ時のメッセージを自由に設定し、ping(局指定・全指定でオンライン状態を問い合わす)に対する応答メッセージも設定する。
    2. [GPS]で緯度・経度を書き入れる。詳細はこちら
    3. [Appearance]ウィンドウの[Notice RegEx]に自分のコールサインを入力する。
    4. [Sounds]でそれぞれのイベントに対するサウンド(WAVファイル)を設定する。
    5. [Messages]で[Automatically forward messages]のEnabledにチェックし、[Quere flush interval]を30秒に、[Station TTL]を600秒に設定する。
    6. [Trancfers]では、[Remote file transgers]をEnabledにし、[Warmup Length]を16に、[Warmup timeout]を0(ゼロ)に設定する。
    7. [Save]をクリックして「Config」ウィンドウを閉じる。
    8. D-RATSウィンドウ右下角にある[My Status]の[Online]下にあるメッセージを書き換える。 (例:Myname in City, [Locator]など)

  5. 早速メッセージを送ってみよう
  6. Chat]タブをクリックすると、最初は誰も表示されない。
    • まず右ペインの余白で、右クリックすると[Ping All Station
    • という項目があるので、選択してクリックする。すぐに、今接続している局が表示される。「テスト」などと日本語で打ってみると日本語が表示されるか分かる。もちろん英語の分かる方は、もうすぐ誰かとお話しできる。
       メッセージの入力は下部の[Send]ボタンのあるラインに行う。複数行の長文もOKである。
    • Open Private Chat

       まず友達が右ペインにいたら、ツールバーの[Open Private Chat]をクリックする。
      すると、コールサインを入力するダイアログが表示されるので、右ペインに表示されているとおりに入力し、[OK]する。 [Main]タブの横に[@JH1BLT]のようにプライベートタブができる。 ここで入力するメッセージは当人以外には全く見えない
    • Join Channel]は同様に、[@GROUP](GROUP:何でもOK!)と言うタブを作成して表示している者同士のグループチャットが出来る。グループ名さえ分かれば誰でも参加できるが[Main]には表示されない。

    次回は、各地にあるリピータ(Ratflectorという)とは、またそれに接続する方法を掲載したいと思う。


    随時追加メモ
    2013/01/28追記
    =MEMO=
     D-RATS の Main を見ていると、[QST]と付いた行(自動送信)が多く表示され、見にくく感じることがあります。その場合は次の方法で目立たなく出来ます。

    Alt]+[p]→[Appearance]→[Ignore RegEx]に「¥[QST¥]

    と入力してください。すると、[Ignore Color](変更調整できます。)で表示され、その他のメッセージ等が見やすくなります。
    2015/11/09追記
    =MEMO=
     D-RATSソフトウェアをLinux Debian 8(Jessie)にインストールする場合、

    $ sudo apt-get install d-rats

    でインストールすることが出来ます。ただし、d-ratsを立ち上げようとすると

    $ d-rats
    Gtk-Message: Failed to load module "canberra-gtk-module"
      :
      :
    ImportError: No module named glade

    と言うエラーを発生します。もしこの現象が出た場合は次のようにしてください。

    $ sudo apt-get install python-glade2


Back


73
J E 3 H C Z @REF047 C

2012年11月2日金曜日

SAAPボードと X-CTU を使ってXBee のファームウェアを更新する

Back



=MEMO=
 残念ながら最新版では(Version00.40?以降)他の有用な機能を取り入れるためプログラムエリアの問題で,本機能が削除されました。
(2014/02/08 追記)
  1. ただ,Microchip社のIDE(開発環境ソフト: 別途記載)を利用すれば比較的簡単にバージョンを戻せるため, BootloaderとSAAPファームウェアを当時のものにすれば使用することが出来ます。
  2. メーカーから専用のXBee USBアダプターが販売されています。販売店 スイッチサイエンス
    =MEMO=
    このアダプターを使用してX-CTUを立ち上げようとすると,USBが不良のような状況で立ち上がらないという現象が起こる場合があるようです。 原因として立ち上げ時にUSBより500mAほどの電流を要し,それが不足するためとのことです。対処法として470μFのコンデンサーを3.3V(2次)側に入れると良いようです。
    (7L1RLL局より 2014.03.01)


 SAAPファームウェア00.35からはSAAPボードをモード変更することによって、 別売の専用ボードを購入しなくても、そのエミュレーションが可能となった。

 パソコンとの接続等は後述するが、まず必要なソフトウェアをダウンロードする。

  Digi International Inc.のサポートページを表示すると、 製品を選択する窓が有るので、「XBee Wi-Fi Modules」をクリックする。
 図のように、「XBee - Wi-Fi」のメニューが表示される。

 「Firmware Updates」の[▼]をクリックして、 中にある最新版のファームウェアをダウンロードする。

 また、「Diagnostics, Utilities and MIBs」の中からX-CTUソフトウェアをダウンロードする。 X-CTU はドライバーを必要とするが、今回は専用ボードではないので、安田OMの提供によるものを用いる。
 sourceforge.jpのSAAP最新情報ページより INF (inf.zip)をダウンロードして解凍しておく。

 X-CTUアプリケーションは「40003002_B.exe」のような自己解凍インストーラであるので、 そのままインストールしておく。ドライバーを組み込むまでは使用できない。

 また、ファームウェアは82002803_D.zip(102Dのとき)を解凍したフォルダを準備しておく。
 さていよいよSAAPとパソコンを接続する。まずLANケーブル接続されたパソコンでWEBコントローラを立ち上げ、[Current Status]でUnlinkした後、[XBee Setting]の[XBee Maintenance]より「X-CTU mode:」にて[Enter]する。(作業終了時は[Exit])

 ノードアダプターへ繋がるUSBケーブルをSAAPボードから抜き、その直ぐ下基盤の裏にあるmicroUSBパソコンを別のmicroUSB<=>USB-Aケーブルで接続する。(普通のUSBとmicroUSBの同時使用は不可
 右上図のようにドライバーのインストール・ウィザードが開始されます。 もし、失敗しても右図のように「SAAP X-CTU Interface」に「!」がついて認識されるので、ドライバーの更新を選択すれば、ウィザードに戻れる。

 「一覧または指定の場所からインストールする」を選んで[次へ]進む。
 「次の場所を含める」を選択して[参照]から、inf.zipを解凍したフォルダーを指定する。

 [次へ
 マイクロソフトのロゴテストに合格していない旨のダイアログが表示されたら、構わず[続行]。
 ドライバーのインストールに成功すると、「ポートCOMとLPT)」に「USB Communications Port(COM?)」が表示される。
 これで、X-CTUを起動する準備は整ったのであるが、ファームウェア更新のための準備をもう一つしておく。

 まず、フォルダ82002803_D\xbee_wifiに入っている新しいファームウェア
   XB24-WF-102d.ebin
   XB24-WF-102d.mxi

を次のフォルダーに移す。
   C:\Program Files\Digi\XCTU\update\xbee_wifi
 さて、いよいよX-CTUを立ち上げる。
まず、先ほどドライバーのインストールで出来たCOMポートが選択されているか確認する。

 Baudレートが9600になっているので、手入力で921600を指定する。(もし115200で現在使用しているならそれを選ぶ。921600は設計最高値で選択できない)

 通信が可能か[Test/Query]ボタンを押してみる。
 設定が成功していたら、図のようなメッセージが表示され、現在のファームウェアのバージョンも分かる。
 ツール上部のタブで[Modem Configuration]を選択し、左端の[Read]ボタンを押すと、図のように現在の設定やモデムの種類などが読み込まれる。
 このとき、先ほどファームウェアを指定のフォルダに移す準備を怠っていると読み込みに失敗する。
 そのときは、WEBから取得するかの問いがあるがこれに従うと全機種の全ファイルをダウンロードするのでとても時間がかかってしまう。

 今回は、バージョンを示す欄に「102D」と最新ファイルが表示されている。

 ここまで確認したら、[Write]ボタンをクリックする。これでファームウェアのアップデートが完了する。
 [PC Settings]の[Test/Query]でもう一度確認する。
 [Test/Query]がOKの状態ならば、[Terminal]タブで、ATコマンドによる設定が出来る。 SAAPでの設定と幾分違うのは[Send]ボタンがないことである。

「+++」は単に入力した後待っていると「OK」とでる。[Enter]は不要である。 その他のコマンドは入力後[Enter]が必要である。
詳しくは、「ATコマンドによる設定」を参照して欲しい。

なお、安田OMから次のようなアドバイスがなされています。
====================================================
ATコマンドモードから自動的に抜ける値は、ATCTで設定できます。
指定は、16進数で2から0x1770までです。この値に100m秒を
掛けた値が、自動的に抜ける時間です。
初期値は、0x64 (10秒です)。
====================================================

Back


73
J E 3 H C Z @REF047 C