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初めて ircDDB Gateway を設定しようとする方向けに最低限の設定項目の紹介と設定の基本をご説明したいと思います。 先ず,この設定画面を立ち上げるには,Windows の場合[コンピューター]→[ローカルディスク(C)]→[Program Files(x86)]→[ircDDBGateway]の中の ircDDBGatewayConfig.exe (.exeは見えない場合があります)をダブルクリックします。 32ビットマシンの場合は(x86)はありません。
Linux の場合は 次のように shell コマンドを実行します。[$ sudo /usr/local/bin/ircddbgatewayconfig ]
ここでご紹介している D-STAR ネットワークへの接続ツール(各種ノード・DVAPなど)の運用においては
免許申請について(安田OMサイト)をご参照ください。
(2013年8月 ガイドラインが示されました。)
[Type]は Hotspot を選択します。Repeater を選択しても同様に稼働させられますが,日本では自作のリピータは登録できませんので意味をなしません。従ってシンプレックス・ノード(Hotspot)として設定します。
[Callsign]には上記のガイドラインに従って申請した*1クラブコール(社団局)を指定します。
[Local Icom Address]と[Local Icom Port]は Icom製コントローラを使用したときの設定値が標準設定されていますので図のようにダミー(思わぬ弊害を及ぼさないだろう・・)を指定します。
他の項目については標準設定のままにしておきます。[QTH][URL]も空のままでかまいません。
*1 個人コールサインにしたい場合は,固定局を設定し,移動局からアクセスする方法をとれば可能です。
DV Dongle については電波を発することがないため個人コールサインで運用できます。
この設定タブは2ページずつセットで4台分あります。つまり,一つの ircDDBGateway でいろいろな*2コントローラを4種類まで設定できます。ただし,シンプレックス・ノード(Hotspot)の場合,通常一台のパソコンに一種類のコントローラが普通です(一セットずつ持ち運ぶかも知れないから)。その場合は,[Repeater 1]のみ設定で,各パソコンが全く同一の設定になっても問題ありません。
[Band]は A:1200MHz B:430MHz C:144MHz D:Dongleに従って設定します。 [Type]は Homebrew です。
なお,自動接続したい[Reflector]の設定でDPlus系を選択したいときは,後述する[D-Plus]の設定を完了後保存再起動して初めてドロップダウンリストに表示されます。起動時自動接続したいときは[Startup]も Yes に変更します。
2ページ目の設定は標準のままにしておいてください。
*2 コントローラとはPCリピータコントローラのことで,DVAP node や GMSK Repeater, Soundcard Repeaterなどがあります。リピータ用のコントロールソフトと共通なので名前がリピータと付いてるものも多いのです。
[ircDDB]は Disabled に設定します。この項目は日本においてノードとして使用する上に置いては設定不要です。
日本では許可されないリピータとして,海外で使用されるとき *3 ircDDB (ircDDBGatewayとは全く違うものです)というコールサインルーティングをする世界規模のネットワークに加入したときに必要となる項目です。この種のネットワークは他の種々のネットワーク(たとえば Quadnet)と関連性が有り事情をよく理解した上で利用する必要もあるため使用しません。
*3 ircDDB はドイツで運営されている世界規模コールサインルーティング用ネットワークサーバで加入すると,自分自身のノードをリピータとして世界の土俵に載せられ公開できます。ただし,世界中からダイレクトにコールされる可能性もあります。
[D-PRS]も同様に Disabled に設定します。理由は D-PRS 機能を自動送信にしたユーザーが居た場合(自分自身でなくても),接続しているリフレクターなどにカーチャンクが入り続け他局に迷惑となると同時に不要に APRS のシステムに負担を掛ける結果となるためです。有効にされる場合は特に配慮をして戴くようお願いしたいと思います。
まず,[D-Plus]を Enabled に変更します。
[Login]には*4 US Trust に認証されたコールサインを入力します。 ただ,今回の設定の Repeater 1 で Band に選択した文字(B)を機械コードとする JL3ZBS B は使用できません。
*4 US Trust に認証されたコールサインを取得するには,まず D-STAR機の MyCall に登録したいコールサインを入れ,近くのリピータから他のリピータにエリアコールして交信を成立させ(自動送信による応答でもOK),半日ほどたてば使用できるようになります。
これはゲートウェイを越えて交信が成立した局のリストを元に,JARL管理サーバと US Trust サーバが一時間に一度同期しているためです。
[DCS]は標準どおり Enabled に設定します。DCS 系のリフレクタは認証を必要としないため有効にするだけで接続できます。
[CCS]は Disabledに設定します。
=MEMO= DCSサーバとCCSサーバは、2018年秋、管理グループのメンバー交代により閉鎖されました。ただ、DCSプロトコルはXLXリフレクタなどへの安定した接続プロトコルとして使用されており現在でも有効です。(2019.2.22 追記)
とても便利な機能です。是非使ってみてください。
[Remote]を Enabled に変更します。さらにこのリモートサーバに *6 ログインするための[Password]を入力します。
[Port]については私の例では 443(よく使われる SSL のポート)を使用していますが,ircDDBGatewayのサイトなどでは 5000 より大きな(たとえば 22222 など)の好みの値を使うようにとの指示が掲載されています。その場合は,各パソコンのファイヤウォールにポートを開けてやる必要があるかも知れません。
*6 ログインするためのリモートコントローラはこの設定用プログラムと同じフォルダに remotecontrol.exe というプログラムとしてインストールされています。
また,Google Play から Android アプリとして「ircDDB remote」(PD7L作)がダウンロードできます。
必ず[Save]して,ircDDBGateway 本体を再起動しなければ反映されません。
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