先日、ARRISの情報サイトで20周年記念のSSTVが送信されると言う情報が記載されました (ARISSスクールコンタクト)。 たまたまSDRを持ち合わせていたので、早速受信できるか分かりませんが、準備だけしてみることにしました。
必要な機器は
・Raspberry Pi2以上
・RTL-SDR USBドングル
RTL2832Uで検索してみてください。
・簡易アンテナ
2m用のマグネットアンテナを使用しました。
ISSから送信されるSSTVを受信してみよう
下記の記事を参照させて戴きました。(原文のまま翻訳した訳ではありませんので誤りがあるかも知れません) The MagPi(RasberryPiオフィシャルマガジン)
Pi OS の準備
- Raspberry Pi OSのサイトから Raspberry Pi Imager をWindowsにインストールします。 OSを選択し、SDカードの入っているドライブ(クリックすると自動的に表示されている)を指定すれば、 [書き込み]をクリックするだけで、オリジナルサイトからダウンロードしながら、焼き付けてくれます。
- 先ず、OSのアップデートをします。
- DR用アプリ、オーディオドライバ、SSTVソフトなどをインストールします。
- 日付・時刻データをアップデートします。
$ sudo apt update && sudo apt upgrade -y && sudo reboot
$ sudo apt-get install rtl-sdr sox pulseaudio qsstv ntpdate -y
$ sudo ntpdate pool.ntp.org
RTL-SDRの取り付けとテスト
- SDRをUSBポートに挿し、アンテナを取り付けます。 RTL-SDRには、SMAコネクター用変換ケーブルが付属しています。また、温度補正タイプのTCXOに交換された物とそうでない物が有りますので今から買われる方は要注意です。
- コンソールからテストコマンドを実行します。
- 近くのFM放送を聴いてみる
$ rtl_test Found 1 device(s): 0: Realtek, RTL2838UHIDIR, SN: 00000001 Using device 0: Generic RTL2832U OEM Detached kernel driver Found Rafael Micro R820T tuner Supported gain values (29): 0.0 0.9 1.4 2.7 3.7 7.7 8.7 12.5 14.4 15.7 16.6 19.7 20.7 22.9 25.4 28.0 29.7 32.8 33.8 36.4 37.2 38.6 40.2 42.1 43.4 43.9 44.5 48.0 49.6 [R82XX] PLL not locked! Sampling at 2048000 S/s. Info: This tool will continuously read from the device, and report if samples get lost. If you observe no further output, everything is fine. Reading samples in async mode... Allocating 15 zero-copy buffers lost at least 144 bytes30秒ほど経過したら、[Ctrl]+[c]で終了します。100そこそこのロスは許容範囲のようです。
$ rtl_fm -M wbfm -f 84.0M | play -r 32k -t raw -e s -b 16 -c 1 -V1 -84.0M はローカルのNHK FM放送の周波数です。適宜地域に合わせて変更してください。
QSSTVをセットアップする
- サンプル・オーディオ ファイルを取得
- RasPi メニューの[インターネット]から QSSTV を立ち上げ、[Receive]タブで・・・
- プレイボタン[▶]を押すと、何も起こっていないように見えるが、受信を開始します。
- この状態で、ファイルマネージャの /home/USER から、ダウンロードした sstv_test.mp3 を、別途立ち上げたブラウザのアドレスバーにドラッグ&ドロップします。
- [Enter]を押すと、mp3ファイルから音を聞く要領で画像がスキャンされます。(ファックスと同じ) テストでは、mp3のファイルをブラウザに再生させて、その音をQSSTV に聴かせましたが、実際では ISS からの電波をアンテナで受けて、 ラジオを聴くように SDR に音を再生させ、それを QSSTV がスキャンして画像にします。
$ wget https://raw.githubusercontent.com/davidhoness/sstv_decoder/master/sstv_test.mp3ファイルは /home/USER/にダウンロードされます。
Use VIS ---- ✔ Auto Slant-- ✔ Autosave --- ✔ Signals ---- Normal Mode ------- Autoを設定します。
ISS は2分間画像データを送信し、2分間休んで又次の送信をします。
SSTV受信の条件を整える
- SSTVの送信スケジュールを調べる ARISS-SSTV images に掲載されます。今回は 2020.12.24~12.31 の ARISS 20 years of operations on ISS (SSTV event)
- 周波数は、SSTVダウンリンク 145.80MHzです。
- SSTV送信期間の内、いつ頃近くをISSが通過するかを調べます。 まず、次のURLにアクセスします。http://predict.ariss.jp/
- [予測計算]をクリックします。 ここに表示されているのは2日間と3日目の一部ですが、設定どおり8日分出力されます。
- 一日分の表示の最後のオービット値(12月24日分だと、2146の数値)をクリックすると、 その日の指定位置に置いて、見え出す時刻から、消える時刻までの軌道が地図上に表示されます。
1.[観測地点]をリストから選択 2. 北緯と軽度を小数点書式で設定 3.[予測開始日]設定 4. 予測期間 SSTVの送信される期間を設定他の項目はデフォルトのままで結構です。
HELP BTS SatTrack V3.1.6 Orbit Prediction Satellite #25544 : ISS (Space Station) Data File : tlex.dat Element Set Number: 17 (Orbit 2128) Element Set Epoch : 23Dec20 00:34:30.902 UTC (3.7 days ahead) Orbit Geometry : 418.26 km x 420.83 km at 51.643 deg Propagation Model : SGP4 Ground Station : Tokyo, Japan --- PM95UQ Time Zone : JST (+9.00 h) Date (JST) Time (JST) of Duration Azimuth at Peak Vis Orbit AOS MEL LOS of Pass AOS MEL LOS Elev Thu 24Dec20 02:41:33 02:45:01 02:48:33 00:07:00 164 124 83 5.4 NNN 2140 04:15:48 04:21:15 04:26:42 00:10:54 223 132 50 74.9* NNV 2141 05:53:35 05:58:21 06:03:11 00:09:36 271 333 35 14.7 NVV 2142 07:32:59 07:36:27 07:39:59 00:07:00 313 353 34 5.2 DDD 2143 09:10:57 09:14:47 09:18:45 00:07:48 328 14 62 7.0 DDD 2144 10:47:26 10:52:35 10:57:47 00:10:21 321 34 107 26.0 DDD 2145 12:24:10 12:29:18 12:34:31 00:10:21 301 229 156 27.6 DDD 2146 Fri 25Dec20 01:56:22 01:57:40 01:59:02 00:02:40 135 121 106 0.9 NNN 2155 03:28:19 03:33:39 03:38:59 00:10:40 210 133 56 37.8 NNN 2156 05:05:29 05:10:30 05:15:39 00:10:10 260 328 38 21.2 NNV 2157 06:44:42 06:48:25 06:52:12 00:07:30 304 348 33 6.2 NDD 2158 08:23:14 08:26:49 08:30:25 00:07:11 327 10 52 5.6 DDD 2159 09:59:54 10:04:47 10:09:45 00:09:51 324 30 95 17.5 DDD 2160 11:36:26 11:41:46 11:47:13 00:10:47 307 226 143 52.9* DDD 2161 13:15:13 13:17:53 13:20:36 00:05:23 267 238 207 3.0 DDD 2162 Sat 26Dec20 02:41:10 02:46:07 02:51:08 00:09:59 197 130 63 20.7 NNN 2171 04:17:31 04:22:47 04:28:07 00:10:36 248 325 41 32.9 NNV 2172 05:56:21 06:00:23 06:04:32 00:08:11 294 342 32 8.0 NVV 2173 07:35:23 07:38:43 07:42:12 00:06:49 325 4 44 4.9 DDD 2174 09:12:21 09:16:53 09:21:32 00:09:10 326 24 83 12.4 DDD 2175
ISSからのSSTVを実際に受信する準備
- テスト用とアンテナが違う場合は交換。GPでも十分受信出来きます。(音声はハンディ機でも聞こえる)
- 時計を再度合わせる
- テストではFMラジオ放送用に操作したので、新たにISS用にセットアップします。
- QSSTV を起動します。
- [Receive]タブの設定を変更します。
- プレイボタン[▶]を押すと、受信を開始します。
$ sudo ntpdate pool.ntp.org
$ rtl_fm -M fm -f 145.8M -s 48k | play -r 48k -t raw -e s -b 16 -c 1 -V1 -
Use VIS ------------- ✔ Auto Slant----------- ✔ Autosave ------------ ✔ Mode ---------------- Auto Save if Complete(%) - 10
この画像はSoundCloudのPD120 SSTVテスト記録をスキャン中の物です。
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J E 3 H C Z / REF047 C / XLX047 B
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