2020年6月12日金曜日

ircDDBGateway 初めての設定(2)

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初めて ircDDB Gateway を設定しようとする方向けに最低限の設定項目の紹介と設定の基本をご説明したいと思います。 ここでのコマンド等の説明にはグラフィックモードで立ち上げた Raspberry Pi OS 上のターミナルを使用します。


設定までのインストールと構成は、最新版 ircDDBGateway と DStarRepeater のインストール (Pi OS) を、2015年のircDDBGateway安定版をお使いの場合は ircDDB Gateway 初めての設定 をご参照ください。

    先ず,この設定画面を立ち上げるには,次のように shell コマンドを実行します。
    $ sudo ircddbgatewayconfig
    

  1. ネットワークに接続するためのゲートウェイを設定します。
  2. Type]は Hotspot を選択します。Repeater を選択しても同様に稼働させられますが,日本では自作のリピータは登録できませんので意味を成しません。 従ってシンプレックス・ノード(Hotspot)として設定します。

    Callsign]には、補助機器としてこのゲートウェイ・モデムを無線機とともに申請した*1クラブコール(社団局)を指定します。

     [Local Icom Address]と[Local Icom Port]は Icom製コントローラを使用したときの設定値が標準設定されていますので、 ダミーを指定して置いた方が思わぬトラブルに見舞われることが無いと思います。(例: 127.0.0.1 / 20009)

     他の項目については標準設定のままにしておきます。[QTH][URL]も空のままでかまいません。


    *1 例外として、ノードを個人の固定用アクセスポイントとして使用する場合のみ、個人固定コールサインが使用できます。 但し固定した運用であっても、公開ノードの場合はクラブコールにすべきと考えています。
    DV Dongle(ICOM Terminal Modeを含む)については電波を発することがないため個人コールサインで運用できます。 何れにしても、JARD、TSSでの保証認定と総通への申請が必須ですので、移動することも考え合わせると、 クラブコール(ノードコールサインとして個人単独で取得する国もある)にまとめてしまうのは一つの方法です。



  3. Repeater 1 の設定をします。
  4.  この設定タブは2ページずつセットで4台分あります。つまり,一つの ircDDBGateway でいろいろな*2コントローラを4種類まで設定できます。 ただし,シンプレックス・ノード(Hotspot)の場合,通常一台のパソコンに一種類のコントローラが普通です(一セットずつ持ち運ぶかも知れないから)。 その場合は,[Repeater 1]のみ設定で,各Raspbery Pi が全く同一の設定になっても問題ありません。

    Band]は A:1200MHz B:430MHz C:144MHz D:Dongleに従って設定します。(このルールは必須ではありません。)

    Type]は Homebrew です。

    なお,自動接続したい[Reflector]の設定でDPlus系を選択したいときは,後述する[D-Plus]の設定を完了後保存再起動して初めてドロップダウンリストに表示されます。 起動時自動接続したいときは[Startup]も Yes に変更します。

    2ページ目の設定は、使用する周波数以外は、標準のままにしておいてください。(公開ノードはVoIPの使用区分です)


    *2 コントローラとはPCリピータコントローラのことで,DVAP node や GMSK Repeater, Soundcard Repeaterなどがあります。 リピータ用のコントロールソフトと共通なので名前がリピータと付いているものも多いのです。

  5. ircDDBの設定
  6. ircDDB]は 1~4まで Disabled に設定します。この項目はリフレクターのノードとして使用する上に於いては設定不要です。

    日本では許可されない自作リピータとして、海外で利用される *3 ircDDB.net(ircDDBGatewayとは全く違うものです)というコールサインルーティングをする、 世界規模のネットワークに加入したときに必要となる項目です。

    この種のネットワークは他の種々のネットワーク(たとえば Quadnet)と関連性が有り事情をよく理解した上で利用する必要もあるため使用しません。


    *3 ircDDB はドイツで運営されている世界規模コールサインルーティング用ネットワークサーバで、 加入すると自分自身のノードをリピータとして世界の土俵に載せられ公開できます。世界中からダイレクトにコールされる可能性が有ります。

  7. D-PRS(GPS)の設定をします。
  8. D-PRS]も同様に Disabled に設定します。

    理由は D-PRS 機能を自動送信にしたユーザーが居た場合(自分自身でなくても), 接続しているリフレクターなどにカーチャンクが入り続け他局に迷惑となると同時に不要に APRS のシステムに負担を掛ける結果となるためです。 有効にされる場合は特に配慮をして戴くようお願いしたいと思います。

  9. DExtra(XRFリフレクタ)の設定をします。
  10. DExtra]も Disable に設定します。

    理由は、日本国内においてXRFリフレクタと呼ばれているものが存在しますが、DExtraプロトコル(手順)で接続可能であるという事で付けられたネーミングで、本来はXLXリフレクタです。 アメリカには本来のXRFリフレクタとしての別のサービスが存在します。従って混乱や誤接続のトラブルを避けるため、XLXリフレクタへは後に出てくるXLX接続手順を使います。
  11. D-Plus タブでは US Trust 系のリフレクタやリピータ接続の設定をします。
  12. まず,[D-Plus]を Enabled に変更します。
    Login]には*4 US Trust に認証されたコールサインを入力します。

    さらに、そのコールサインは、この ircDDBGateway と DStarRepeater のインストールされた Raspberry Pi(又は別のPC)を補助機器として、 無線機とともに登録済みのものであることが必要です。


    *4 US Trust に認証されたコールサインを取得するには,まず D-STAR機の MyCall に、 「登録したいコールサイン」を入れ,近くのリピータから他のリピータにエリアコールして交信を成立させ(自動送信による応答でもOK)、 半日ほどたてば使用できるようになります。
    これはゲートウェイを越えて交信が成立した局のリストを元に,JARL管理サーバと US Trust サーバが一時間に一度同期しているためです。


  13. DCS リフレクタとコール・コールサイン・システムの設定
  14. DCS]は標準どおり Enabled に設定します。DCS 系のリフレクタは認証を必要としないため有効にするだけで接続できます。
    CCS]は Disabledに設定します。


    =MEMO= DCSサーバとCCSサーバは、2018年秋、管理グループのメンバー交代により閉鎖されました。 ただ、DCSプロトコルはXLXリフレクタなどへの安定した接続プロトコルとして使用されており現在でも有効です。

  15. XLX リフレクタへの接続
  16. XLX]は標準でEnabled に設定されています。只、このままで XLXリフレクタに接続しようとしても繋がりません。

    実は XLX Hosts File の保存場所が、他の DPlus_Hosts.txt や DCS_Hosts.txt の様にRaspberryPiのフォルダではなく、URLに成っていて、 且つ、実際にそのデータベースのあるサーバーが指定されていません。

    そこで、[Hosts file URL]を次の様に変更します。

    http://xlxapi.rlx.lu/api.php?do=GetXLXDMRMaster

    只、目的のリフレクターのURLがダイナミックDNSでグローバルIPアドレスが固定されていない(通常サーバーを運用する場合固定アドレスを使用します)場合は、 ダイナミックDNS名で作成された、別ファイル(XLX_Hosts.txt)を入手して所定のフォルダに置き、そのフォルダを指定します。
  17. リモート・コントロールサーバの設定
  18. とても便利な機能です。是非使ってみてください。
    Remote]を Enabled に変更します。さらにこのリモートサーバに *5 ログインするための[Password]を入力します。
    Port]については、ircDDBGatewayのサイトなどでは 5000 より大きな(たとえば 22222 など)の好みの値を使うようにとの指示が掲載されています。その場合は,各パソコンのファイヤウォールにポートを開けてやる必要があるかも知れません。


    *5 ログインするためのリモートコントローラはこの設定用プログラムと同じフォルダに remotecontrol.exe というプログラムとしてインストールされています。
    また,Google Play から Android アプリとして「ircDDB remote」(PA7LIM作)がダウンロードできます。


  19. Mobile GPS
  20. 機能確認中
  21. その他の設定 Misc
  22. 初期設定のままでいいと思います。[Language]には英語と米語があります。

    GUI Log]は膨れあがるのを防ぐためだろうと推測しますが Disabled になっています。

    必ず[Save]して,ircDDBGateway 本体を再起動しなければ反映されません。



ircDDBGatewayの設定が終わったら、次は DStarRepeater 初めての設定(2)をご参照ください。

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J E 3 H C Z / REF047 C / XLX047 B

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